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幻の魚と言われている「王鰈(おうちょう)」は、北海道「マツカワ」のブランド高級魚。
王鰈はホシガレイ、ヒラメと並ぶほどの高級魚で、カレイの中で最高に美味と絶賛するファンも多いです。
マツカワの身は肉厚で白身、ほどよく脂がのっていて甘味があり歯触りも何とも言えない逸品です!
刺身や寿司種で生で食べるのはもちろんのこと、煮付けやムニエル、フライにしてもとても美味しいのです。
一般的に大きな魚は味がボヤケルなどと言われるが、カレイやヒラメなどの平たい魚は大きい方が旨いのです!^^
さて「王鰈」マツカワがなぜ「幻の高級魚」といわれているのか?
「王鰈」は北海道の太平洋沿岸が主に生息している地域ですが、1975年以前は日高の沿岸だけでも年間20トンを超える水揚げがあり、多い時には50トンを超えることもあるほど獲れていました。
しかし、1990年以降は年間1トンにも満たないほど激減したのです。
現在では漁師さんも自然界で成長した「王鰈」の姿を見ることがほとんどなくなったため「幻の魚」と呼ばれるようになったのです。
「王鰈(おうちょう)」の愛称の由来ですが、消費者、市場関係者、調理人の方々に北海道の安全・安心な「マツカワ」を知ってもらえるようにと広く公募した中から選ばれたブランドネームです。
マツカワという名前は表面の鱗がかたくザラザラしていて、松の幹の表面に似ていることから「松皮=マツカワ」と呼ばれるようになったのです。
ほかにアイヌ語でカレイやヒラメのことを「タンタカ」と言い、ヒレの模様が羽ばたいた鷹の羽に似ていることから「タカノハ」とも呼ばれています。
自然界で激減してしまった「王鰈(おうちょう)」ですが、北海道では1980年代から資源回復の取り組みが進められ1987年には日本で初めて人工的に育てた稚魚の放流が実施されました。
北海道えりも町から西の太平洋側では1991年に数千匹が放流され、1998年以降は10万匹前後を試験的に放流しています。
人口孵化の技術、放流魚の成長度合いや食性など様々な研究が進み、2006年の秋からはえりも町から函館市南茅部までの太平洋沿岸で稚魚100万匹の放流がスタートしています。
その甲斐もあり2008年以降の「王鰈」漁獲高は年間40トン以上を推移しています。
しかし、2017年に孵化した稚魚の大量死が報告されました。
原因はまだはっきりしていないようですが、これまで苦労して資源を守ってきた方々はショックを隠せないでしょうね・・・。
でも今までの技術と熱意で乗り切って、資源回復に尽力していただけますよう、わたしたちは美味しく「王鰈」をいただきましょう!!^^
記事資料参照元:http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sis/saibai/outyoutop.htm